自分のことを好きになりましょう!
ってよく言うけど…
「好きになれる理由がありません…」
「劣等感を感じることばっかりで…」
「私には自分を好きになるなんてムリ」
このように感じていて、
自分を好きになれず、
自分にダメ出しをしてばかりで苦しい、というお声をクライアント様からよく聴きます。
自己否定をする、自分にダメ出しをするのをやめるにはどうしたらいいのでしょう?
悩みを持っている方たちとお話をする中で、これからを変えていくための重要なポイントとしてお伝えしている内容をあなたにもぜひお伝えしたいと思います。
このページを見てくださっているあなたにも参考になれば幸いです。
自己否定の原点は幼少期にある?!
自己否定は気づかないうちにやってしまっている、という方も多いです。
気づかないうちに自己否定を繰り返していて、くせになっている…というケースがよくあります。
そして、
その”くせ”がはじまったのはいつなのか?
くせの原点を探して過去を見つめてみると、ほとんどの場合、幼少期のエピソードが浮かびあがってきます。
小さい時にご両親や周りにいた人たちからかけられた
「なにやってるの!」
「なんでそんなことするの!」
「できないんだからやめなさい」
「そんなこともできないの?」
こういった言葉だったり…
・”なにもできない子”扱いをされていた
・やりたいようにやらせてもらえなかった
・ぜんぶ親が決めて選択権や決定権がなかった
・なにかが出来たら褒められるけど、出来ないと怒られた
・いつも親の顔色を見て行動しなきゃいけなかった...
ご両親や近くにいた人たちからの接し方、周りの環境から影響を受けて、自分にダメ出しをするようになったということが多くあります。
たとえその人達が子どもを傷つけるつもりがなかったとしても、否定されるような言葉や態度を受けた子は傷ついてしまいます。
子どもは「あぁ、私のためにこんな言葉をかけてくれてるんだ」なんて考えられません。
否定的な言葉や態度をストレートに受け取って、
「私ってダメなんだ…」
そう感じるとともに、その言葉と想いが心の奥の深いところに刻まれてしまいます。
時がたってもその想いが自然に消えることはないので、想いを持ったままそのまま大人になっていくことになるのです。
”くせ”はなかなか取れないもの
「私はダメだ」
この想いを心の奥深くにもって大人になる過程でついていく
”ダメ出しのくせ”。
”くせ”というと、貧乏ゆすり、座っているときに足を組むとか、爪を噛むくせ、など、一度付いてしまうとなかなか取るのが難しいものです。
自分へのダメ出しぐせも同じで、知らないうちにやっているのが当たり前になってしまうのが厄介なところです。
一度くせになってしまうと、もう自分へのダメ出しが自動的にスタートしてしまうようになるのです。
人間は習慣の動物、といわれています。
例えば、朝のルーティーンを難なくこなせるのは、その人が自分の朝の行動の流れを決めて、毎日繰り返すことによって、一連の流れが習慣になっているからです。
習慣をつくると、脳は楽できます。
考えて動く必要がないからです。省エネ命の脳にとっては習慣は好都合なのです。
だから、自分に対するダメ出しやネガティブ思考も、くせになり、習慣になってしまうと、脳がいつでもどこでも、自動的にはじめてしまうようになります。
別の思考回路を動かす必要があって、脳は楽できなくなってしまうので、自動的に他の考え方をしようとはしないのです。
ネガティブ思考をやめるのが難しいのは、あなたの能力の問題ではなくて、ネガティブ思考が習慣になってしまっているからなのです。
この点を見ても、
自分にダメ出しをしている人が
【自分にOKを出す】
【自分を好きになる!】
を目指すのがいかに難しいことなのかがよくわかりますよね。
私の自己否定のくせの発端
私も、気づかないうちに自分へのダメ出しぐせを持っていた一人です。
なので、
「自分を好きになるなんてムリ…」
そう思う方の気持ちはよくわかります。
「私はしょうもない人」
「ダメな人間」
「自分には価値がない」
とずっと思ってました。
そのうえムダにプライドが高くて、”しょうもない自分”を頑張って隠そうとしてました。
私が心の中で自分を嫌って、否定していると、外の世界からもそれがちゃんと跳ね返ってきます。
会社では知らない社員の人から「気持ち悪い」と言われ、道ですれ違った見知らぬ人に「うざい」と言われるなんてことも…
もっと自分を嫌いになって、否定しなきゃいけないと感じるような出来事が降りかかってきてました。
(これぞ、悪い方の引き寄せの法則の例です。信じられないかもしれないですが、本当のことです。)
当時の私は自分にダメ出しをするのがくせになっていることに、気づいていませんでした。
でもあとからこの”くせ”があることに気づき、そこからダメ出しをするようになった原因を探すことにしました。
そして…見つけました。
私が自分へのダメ出しをするようになったのは…
家庭内の不和
が原因だったとわかったんです。
我が家は昔、二世帯で暮らしていました。
祖父母と母の折り合いが悪く、イライラする母と夜遅くに仕事から帰った父が口論をしているのを度々目にしました。
せっかく家族が揃ってもピリピリした空気が流れる…
私は家族が大好きだけど、みんないつも機嫌が悪いし楽しく会話をすることもない。
そんな緊張感が漂う中、
なにもできない無力感も募って
「なにもできない」
「いる意味がない」
と”思い込む”ことになったのでした。
”くせ”をなくすためのポイントは?
では、
人それぞれ、なんらかのきっかけで始まる”自分へのダメ出しのくせ”をなくしていくためにはどうしたらいいのでしょうか?
もちろん、ゆくゆくはそのくせをなくして、自分を好きになる!を目指したいところですが、焦るのは禁物。
心のくせは【急がず、焦らず】ととのえていくのが一番です。
そこで、
はじめの一歩として取り組みたいのが…
”くせ”が出たときに
気づけるようになること
です。
「え?それだけ?!」
とびっくりした方もいるかもしれません。
でも、どんなくせもそうですが、気づかないことにはやめることはできないですよね。
貧乏ゆすりだって、している瞬間に気づけるようにならないと何も始まらないけれど、気づいたら止めることができます。
自分へのダメ出しも同じです。
ダメ出しをした瞬間に「!」と気づけたとき、ダメ出しは止まります。
気づいた時点で本来ならその先にまだ続いているダメ出しの道にバンッと遮断機が下りて、それ以上先に進めなくなる…
これまでは遮断機が下りることがなかった、つまりダメ出しに『気づく』ことがなかったので、その先もずっと続くダメ出しの道を走り続けることができました。
でも、『気づく』ことで、それができなくなります。
『気づく』ことは、小さなことのように見えてとっても重要なポイントなのです。
ダメ出しぐせをやめた先の未来は?
自分へのダメ出しは苦しいです。
つらいです。
自分で自分の首を絞めている状態なんですから、当然です…
残念ながらこのまま何もしなかった場合、この”自分を苦しめてしまうくせ”が自然に消えてなくなることはありません。
だから、これからこのくせをなくしていくための一歩を踏み出しましょう。
『気づく』からはじめましょう。
小さな一歩に見えますし、「そんなの意味ないでしょ…」なんて気がするかもしれません。
そんな疑いの気持ちが浮かんで来ても、それでも一歩を踏み出して『気づく』をはじめられる方こそが<これから>を変えていける人です。
自分で自分を苦しめることがなくなって、自分を認められるようになり、やがて「自分も悪くないかも!」と思える日々を迎えることができる人です。
そこから先は、自分を信じるチカラが湧いてきて、自然と強くなれる。
不安や怖れに負けずに、自分の本当の気持ちに従って生きられるようになるから、自分を好きにならずにはいられなくなる…
そんな流れが待っています!
あなたもこの流れに乗る一人になってほしい!そう心から願っています。
自分を信じるチカラを育む
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