不安からはじまる”悪循環”
なんだか不安。
特別なにかがあったわけではないけれど、いつも不安が横にあるような、不安に包まれているような感覚を感じる。
すっごく忙しいわけじゃないけど、なんだか毎日疲れて、なんにもやる気が起きなくて、ついついダラダラして時間が過ぎていっちゃう。
もやもやした感じが続いていたら、仕事で失敗しちゃって、
「やっちゃった…」
と落ち込んでイライラ。
不安、もやもや、そしてイライラが溜まって、ついつい後輩にぶつけてしまった…
こんな状態になってしまった時。
「なんて私ってダメなんだろう...」
と、罪悪感を感じて、さらに落ちこんで、自分を責めてしまう
こんな流れに陥ってしまうこと、ありませんか?
落ち込んでいる時に自分を責めてしまうと、不安や落ち込み、ネガティブな感覚をより強く感じるようになってしまいます。
そして
さらに不安を感じやすい体質になって、失敗が怖くなるし、落ち込みやすくなる。
あなたの中でこのような悪循環が起きやすくなってしまいます。
悪循環がつづいた先は…
このような悪循環に入って、さらに自分を責めつづけてしまうと、自分自身に対する認識がネガティブなものになってしまいます。
「私は不安を感じてばかり」
「ミスしてばかり」
「すぐ疲れてやる気がなくなる」
「すぐダラダラしてしまう」
「イライラして人にあたる」
「私ってダメだな…」
不安を感じたり、失敗をして落ち込んでいる自分に、さらにムチ打つようにダメ出しをして、自分で自分のイメージつまり「セルフイメージ」を下げてしまうことになります。
セルフイメージが下がると、自分を大切にすることができなくなります。
すると、無意識のうちに自分自身のことを雑に扱うようになってしまうんです。
セルフイメージが低いと…
『セルフイメージが低いと自分自身を大切にできなくなる』
こうなる流れは、人ではなく物でイメージしてみるとわかりやすいかもしれません。
あなたにとって、なにか『お気に入りの物』はありますか?
お気に入りの物って、自然と大切に扱いますよね。
お気に入りの物を使うときはいつも嬉しい気持ちと共に取り出して、大切に扱いますよね。
傷ついたり、汚れたりしないように、落としてしまったりしないように、大事に使う。
使い終わったらちゃんとキレイにして、お気に入りのスペースに戻す。
そして、次に使うときもまた嬉しい気持ちと共に取り出して、同じように大切に使う。
このように無意識のうちにずっと大切に扱いつづけていくのではないでしょうか?
それに対して、お気に入りでない物はどんな風に扱うでしょう?
「これでいっか」みたいな気持ちでテキトーに取り出して使う。
使い終わったら、その辺にポンッと置いたままにしちゃったりして…
またその次に使う時も同じような気持ちでテキトーに使う…
思い入れがないから、なくしちゃっても気づかなかったりすることもあるかもしれません。
もちろん人によって差はあれど、
このように
お気に入りか?
そうでないか?によって
物の扱い方に違いが出る、というところには誰でも思い当たる所があるのではないかと思います。
物で例えると、「確かに~」って思う方が大半ではないかと思うんですが、これって実は”自分”に対しても同じことが言えるのではないでしょうか?
「どうせ私は不安を感じやすいから」
「どうせ仕事ができないから」
「どうせ私はダメだから」
このようなセルフイメージを持っていたとしたら、自分のことを好きでいるのは難しいでしょう。
「自分が好きじゃない」を通り越して「自分がキライ」かもしれません。
キライな自分にやさしくしたり、労ったりすることはできないでしょう。
そこで、不安やネガティブ感情を消すために「自分を褒めよう!」と言われたとしても、褒められるわけがありません。
無理して褒めようと頑張っても苦しくなってしまうだけです。
もしあなたがいま、つらさや苦しさを感じているとしたら、実はそれは
「もっと大切にしてよ…」
「私のこと嫌わないでよ!」
という
真のあなたからのメッセージかもしれません。
ネガティブな時の特効薬
毎日いろいろなことが起こる中で、感じることはコントロールできません。
だから当然、不安や怖れ、他のネガティブな感情を感じることはあります。
落ち込むこともあれば、なにもやりたくない、やる気が出ないな~と感じることもあるでしょう。
ここで大切なのは、不安を感じたり、落ち込んだりすることやなにもしたくなくてダラダラする日をゼロにすることではない、ということです。
大切なのは、ネガティブになって、やる気が起きない日があっても、そこからまた気持ちを立て直して、ととのえて前に進んでいける。
そんな自分になることです。
「ネガティブなことを感じることがあってもいい。」
「やる気が起きないな~とダラダラする自分がいてもいい。」
「そんな時間があってもいい。」
こうして、ネガティブな時の自分も認められるようになってはじめて、不安や落ち込み、ダラダラしている自分を変えていくことができるようになります。
不安を感じるときは、不安を感じる自分に寄り添って。
落ち込んでいるときは、そんな自分の味方になって。
ダラダラしちゃう日があっても
「そういう日もあるよね。」
と、疲れた自分を労って。
自分を不安を感じたままにしない。
落ち込んだままにしない。
後悔を感じたままにしない。
どんなときも自分の味方でいられれば、つらい自分に追い打ちをかけるようにダメ出しをする悪循環に入ることがなくなります。
自分に向ける”やさしさ”こそが、ネガティブな感覚を和らげる特効薬になるんです。
この特効薬は、無料です。
副作用もありません。
病院に行く必要も、薬局に行く必要もなく、いつでも、どこででも手に入ります。
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自分自身に向ける”やさしさ”は、ネガティブな感覚を和らげる特効薬になるだけでなく、強さも与えてくれるのです。
あなたが一番大切にする必要があるのは、あなた自身です。
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【不安】に負けないためのヒント
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