【アダルトチルドレン】タイプ④ピエロ

アダルトチルドレン・ACとは?

アダルトチルドレン(AC)

という言葉を聞いたことはありますか?

アダルトチルドレン(以下、AC)とは…

”子供の頃に、親との関係の中で何らかの傷やトラウマを負ったことが原因となって、大人になってからも悩みや生きづらさを抱えている人”のことを指す言葉です。

ACは病気ではなくひとつの気質です。

一説によると「日本人の約8割がACの気質を持っている可能性がある」と言われています。

ACの5つのタイプ

ヒーロー

スケープゴート

ロストワン

ピエロ

ケアテイカー

ACにはこれらの5つのタイプがあると言われています。

今回はピエロについて見ていきます。

ピエロタイプの特徴

・家庭を明るくするために、冗談を言ったり、お調子者としてひょうきんに振舞う

・寂しくても、悲しくても、自分の気持ちは隠して笑顔でいなくちゃいけないと頑張る

・相手が不機嫌だったり、無口だったりすると、過剰に気を使ってとても疲れてしまう

・本当は心の中は孤独感でいっぱい

・自分に対する評価が低いので、いつも怖れを抱えている

・怒りたいときに怒れない、辛いときに辛いと言えない

ACのピエロタイプの人は、いつもその場をうまく、丸く収めることを最優先します。

そして、それができなかったとき、自分のことを責めます。

「うまくやれない自分には価値がない」と考えてしまいます。

なぜなら、これまでいつも場の空気が悪くなったり、誰かが不機嫌になったりしないようにと、家庭の中でピエロの役を演じてきた経験があるからです。

本当は辛くても、その気持ちは隠して、おもしろおかしいひょうきん者の役を買って出なければならなかった、そうしないと誰かが怒ってしまったり、自分が嫌われてしまうことになる、と怖れていたのです。

いつのまにか「悲しい」「辛い」「怖い」といった自分の本当の気持ちを表現することは許されない、と思うようになっていて、自分の感情の表現の仕方がわからなくなっていることもあります。

いつでもどこでも笑顔で、皆を笑わせて、楽しませます。

気が利いて、優しくて、人に迷惑をかけないように細心の注意を払います。

自分の意見を強く主張することなく、周りの空気を読みながら、どうしたらその場が丸く収まるかを考えて行動します。

そして、なにかがうまくいっていないように感じると、自分が悪いからと自分を責めてしまう・・・

だから、そうならないように、いつもいつも緊張状態で頑張らなくてはいけません。

まわりの人は、あなたの頑張りに気づいていません。

それでも、気づかれなくとも頑張らざるを得ないのです。

頑張りすぎが続いた結果、本当は限界まで来ていても「自分で何とかしなきゃ」と考えて、助けを求められずに、生きづらい状態が続いてしまいます

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ピエロタイプが抱えている想い

「どんなときも、笑顔で頑張っていなければいけない」

自分が笑顔で面白おかしく振舞って、まわりを楽しませなければ空気が悪くなる環境にいたことで、他人軸で自分の行動を選択することが当たり前になっていて、このような思いを抱えることになりました。

ピエロの笑顔のメイクを落とすことができなくなってしまったのです。

「いつでも場を和ませられる自分でいないと価値がない」

これまで、場を和やかにするという役割を担ってきたのがピエロタイプです。

その、知らず知らずに担ってきた自分の役割を果たすことができないと、自分はダメだ、自分には価値がないと考えてしまいます。

「”悲しい”、”辛い”、”具合が悪い”は許されない」

人の機嫌や気分を損ねるような行いをすることは許されない、と考えています。

笑顔で、人を楽しませて、その場を和ませる存在でいる、自分の役割を果たせなくなってしまうからです。

自分の気持ちや体調は置いておいて、周りを優先して行動しなければならない、という想いが、心にも身体にも、沁みついているんですね。

いまの自分を責めないで!

「私、ピエロタイプのACかもしれない・・・」

そう感じた方にまず最初に伝えたいことは、今あなたがこのようの気質を持っている理由は”あなたが悪いから”ではないということです。

あなたがこのACの気質、ピエロの気質を持つことになったのには理由があります。

あなたはただ、ACの気質を持ちながら、これまでに身につけてきた”生きる術”とともに、あなたなりに一生懸命、頑張って生きてきました。

結果として、いまは”本当のあなた”がACの気質の陰に隠れている状態です。

あなたが、これからを”本当のあなた”で生きていくために…

・笑顔でいられない時は、誰にでもあることを知っていきましょう。

・あなたが笑顔でなくても、おもしろおかしく振舞わなくても、あなたを嫌ったり、怒ったりせずに大切にしてくれる人がいることを知りましょう。

・”自分を大切にする”練習をしていきましょう。

・そして、自分が何を感じているか、自分がどうしたいのか、を見つめましょう。

・心を休めて、自分を癒す時間を持ちましょう。

・辛い時、悲しい時、少しずつ気持ちを表現する練習をしましょう。すると、嬉しい時はもっと嬉しく、楽しい時はもっと楽しく、自分の気持ちを感じられるようになります。

そして・・・

自分自身のことをもっとよく知って、「私は私でいていいんだ」と心から思える安心感を育んでいくことが大切です。

あなたが1つずつこれらのことに気づいて受け入れ、自分で自分を認められるようになると、これまでの経験のすべてがあなたの財産になります。

これまで、みんなのため、この場が丸く収まるようにと、いつも周りのことを優先して行動してきましたね。

場の空気はその場にいる人皆で作るものなのに、空気が悪いと感じるたびに自分を責めてきたと思います。

そして、次の場所ではもっと気を張って役割を果たそうと頑張る・・・この繰り返しだったかもしれません。

あなたは、これまでの時間でもう十分周りの為に頑張ってきました。

ここからは、自分自身を優先していい時間です。

「いつも笑顔じゃなくても、みんなのご機嫌を取らなくても、私は私でいていい」

そう知って、少しずつ少しずつ、自分軸で行動を選択できるあなたになっていきましょう。

周りとの”適度な距離感”を保てるあなたになりましょう。

これからを”本当のあなた”で生きていくために

自分はピエロタイプなのかもしれない、と気づいているということは、自分を客観的に見る目が養われている証拠でもあります。

自分を客観的に見る目を持つことは、これからを変えるために欠かせないエッセンスです。

もし、いまの生きづらさを解消したい、もっと楽になりたいという想いがあるのなら、次は行動を起せるかどうかがカギになります。

これまでの自分を恥じたり、責めたりする必要はありません。

今持っている気質を強みに変えていくために、これからを”本当のあなた”で生きていくために、いまこそ一歩を踏み出しましょう。

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