【アダルトチルドレン】タイプ③ロストワン

アダルトチルドレン・ACとは?

アダルトチルドレン(AC)

という言葉を聞いたことはありますか?

アダルトチルドレン(以下、AC)とは…

”子供の頃に、親との関係の中で何らかの傷やトラウマを負ったことが原因となって、大人になってからも悩みや生きづらさを抱えている人”のことを指す言葉です。

ACは病気ではなくひとつの気質です。

一説によると「日本人の約8割がACの気質を持っている可能性がある」と言われています。

ACの5つのタイプ

ヒーロー

スケープゴート

ロストワン

ピエロ

ケアテイカー

ACにはこれらの5つのタイプがあると言われています。

今回はロストワンについて見ていきます。

ロストワンタイプの特徴

・存在感を消して、目立たないように過ごすことで家庭の刺激から身を守ります

・親が子どもに無関心な家庭や、兄弟姉妹で扱いに差があった家庭で育ってきた、または逆に、親が子どもに干渉しすぎる家庭、主張したり反抗することを全く許してもらえない家庭に育った場合もあります

・家族からすると手のかからない「良い子」なので、どうしても放っておかれがちです

・不満を感じていても主張することができません

・社会に出ると口数が少なく表情を表に出さないので、「何を考えているかわからない」と思われがちです

・常に孤独感や疎外感があり「誰もわかってくれない」と感じやすくなります

・自分の価値を認められず、振る舞い方もわからないので、他者と関わることが苦手です

ACのロストワンタイプの人は、放っておかれること、まるでその場にいないように扱われることに慣れてしまっています。

「自分なんてどうでもいい存在で、いる価値がない」と思っています。

家庭で大切にしてもらったり、尊重してもらうことができない環境の中を、一生懸命耐え抜いてきました。

その経験を通して「自分は大切にされる価値がないから、放っておかれるのが当たり前なんだ」と思ってしまうようになったのです。

もちろん本当は他の子たちと同じように「大切にしてほしい」「かわいがってほしい」「褒めてほしい」と感じていたのに、誰かにその気持ちをわかってもらえた経験がなく、諦めることしかできなかったのです。

不満やもどかしさ、満たされない気持ちも自分一人で抱えて処理するしか選択肢がなかったからです。

社会に出てからも、満たされていない気持ちを抱え続けています。

社会に出ると、自分の意見を主張したりアピールしなければならない場面に出くわします。

自己主張やアピールすることが苦手なロストワンの人は、そのような場面をなんとか避けようと考えてしまいます。これは、これ以上傷つかないように自分を守るために取っている行動でもあります。

自分に価値を感じられていないうえに、「他人にわかってもらうことなんてできっこない」と思っているからです。

でも、どうしてもそのような場面を避けられない時があります・・・

そんな時に、どうしていいかがわからなくなってしまいます。

どうにか立ち向かわなければいけません。

けれども、経験がないことにいきなりうまく対処できる人はいません。

それなのに、うまく対処できなかった自分のことを責めてしまい、そこからさらに自信を失うことになってしまいます。

一生懸命頑張っているのに、生きづらさが募ってしまうジレンマが起きてしまうのです。

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ロストワンタイプが抱えている想い

「私は見捨てられたんだ」

自分は皆にとってどうでもいい人間だ、という想いを心の底に抱えています。

愛情を注いでもらえなかったり、主張しても受け入れてもらえなかったことで、承認欲求が満たされていないからです。

自分で自分を大切にしたり、自分を認めることも難しい状態です。

「誰にもわかってもらえない」

まるで存在していないかのように扱われたことで、誰かに自分のことをわかってもらうこと自体を諦めてしまったからです。

そして、自分で決断するという経験や「私はこれがいい」「私はこうしたい」と選択する経験が少ないことで、知らず知らずのうちにその場の空気や誰かが決めたことに流されて生きることになる可能性もあります。

誰にもわかってもらえない、と感じているので苦しくても誰かに助けを求めようと考えること自体が難しいため、一人で抱えてしまうことに繋がります。

「私は誰にも必要とされない」

子どものときの扱われ方が影響して、自分は誰にも必要とされないと思っています。

そして、その状態がこの先もずっと続くもの、と考えています。

そのため、家庭から社会に活動の場所を移したとき、誰かに必要とされたり、大切にしてくれる人が現れたときには逆に違和感を感じてしまうことがあります。

これまでにそのような経験がないからです。

その違和感を察知して、無意識のうちに目立たないように、人目に付かないように行動することもあります。

いまの自分を責めないで!

「私、ロストワンタイプのACかもしれない・・・」

そう感じた方にまず最初に伝えたいことは、今あなたがこのようの気質を持っている理由は”あなたが悪いから”ではないということです。

あなたがこのACの気質、ロストワンの気質を持つことになったのには理由があります。

あなたはただ、ACの気質を持ちながら、これまでに身につけてきた”生きる術”とともに、あなたなりに一生懸命、頑張って生きてきました。

結果として、いまは”本当のあなた”がACの気質の陰に隠れている状態です。

あなたが、これからを”本当のあなた”で生きていくために…

・あなたはあなたでいていいんです。

・どんなときも、自分で自分の世界で一番の味方でいられるようになりましょう。

・あなたは見捨てられてなんかいません。見捨てられていい人なんて世界のどこにもいません。

・あなたは誰かにとっての大切な人であり、必要な人です。

・誰かにわかってもらうのを諦める必要はありません。

・あなたがどうしたいか、どう思っているか、言葉に出してみる練習をしましょう。

そして・・・

自分自身のことをもっとよく知って、「私は私でいていいんだ」と心から思える安心感を育んでいくことが大切です。

あなたが1つずつこれらのことに気づいて受け入れ、自分で自分を認められるようになると、これまでの経験があなたの財産になります。

手がかからないように、大人しく、誰にも大切にされていないような切ない気持ちを抱えながら、誰よりも頑張ってきましたよね。これ以上傷つかないように、自分を守るために、もっと目立たないように、と行動してきたかもしれません。

これからは、自分で自分を大切にしていきましょう。

「人はみんな、誰でも大切にされる価値がある人で、私もそうなんだ」という事実、本当のことを知って、少しずつ少しずつ、身体の中と心の中にしみこませていきましょう。

これからを”本当のあなた”で生きていくために

自分はロストワンタイプかもしれない、と気づいているということは、自分を客観的に見る目が養われている証拠でもあります。自分を客観的に見る目を持つことは、これからを変えるために欠かせないエッセンスです。

もし、いまの生きづらさを解消したい、もっと楽になりたいという想いがあるのなら、次は行動を起せるかどうかがカギになります。

これまでの自分を恥じたり、責めたりする必要はありません。

今持っている気質を強みに変えていくために、これからを”本当のあなた”で生きていくために、いまこそ一歩を踏み出しましょう。

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