【アダルトチルドレン】ACゆえの生きづらさを感じる理由。それは心の底に〇〇〇を持てていないから。

アダルトチルドレン(AC)って?

”子どものころに親との関係の中で何らかの心の傷やトラウマを負ったこと原因で、大人になってから悩みや生きづらさを抱えている人”のことです。

ACは病気ではなく、ひとつの気質です。

このアダルトチルドレンの気質があると、

・仕事でも、家でも一生懸命頑張っているのに

・いつも周りに気を配っているのに

・なんとか自己肯定感を上げたい、と行動しているのに

なかなかうまくいかず、生きづらさを感じやすい傾向があります。

それは、一体どうしてなのでしょう?

その理由は・・・心の底に安心感を持てていないから、です。

アダルトチルドレンとは、子どものころに、親との関係の中でなんらかの心の傷やトラウマを負って、大人になってからも悩みや生きづらさを抱えている人たちのことです。

そして、そのアダルトチルドレンが育ちやすい家族のことを「機能不全家族」と呼びます。

主にアダルトチルドレンが育ちやすいといわれる機能不全家族の例

・家庭内で暴力があった

・依存症の家族がいた(アルコール、薬物、ギャンブルなど)

・親が子供に無関心で、完全に子供を守る役割を放棄していた(育児放棄=ネグレクト)

この例だけを見ると、「私の家は当てはまらない…なのにどうして私はアダルトチルドレンなの?」そう思った方もいるかもしれません。

…そうなんです。

実は、傍から見ると機能不全家族には見えない幸せそうな家庭で育ったとしても、子どもが【両親からの無条件の愛情】を感じることができていなければ、大人になってアダルドチルドレンゆえの生きづらさを感じてしまう可能性が高いんです。

子どもが無条件の愛情を感じることができると、

「私は、ありのままの私でここに存在していいんだ」

このように自分の存在そのものを肯定することができて、心の底に安心感を蓄えることができます。

ところが、両親が愛情の伝え方を知らなかったり不器用だったりすると、いくら子どもに対して心の中で愛情を持っていたとしても、子どもは【無条件の愛情】を感じることができなくなってしまいます。

また”なにかを上手く出来たとき””いい子でいたとき”だけ褒めてもらえたり、認めてもらえる【条件付きの愛情】しか感じられなかった場合も同じく無条件の愛情を感じることはできず、”私はなにかの条件を満たさないと愛されない”と感じるようになります。

すると、その子は心の底に「私は私でここにいていい」と思える安心感を蓄えられないまま成長していくことになるのです…

子どもが無条件の愛を注いでもらう対象は、主に母親です。

お母さんからもらう愛は母性愛、お父さんからもらう愛は父性愛と呼びますが、無条件の愛情はそのうちの母性愛にあたります。

【無条件の愛情】とは、読んで字のごとく、何の条件もつけない愛情です。

いい子だから、とか

かわいいから、とか

大人しいから、とか

妹や弟の面倒をよく見るから、とか

勉強がよくできるから、とか…

<なにかの条件を満たす必要はなくて、そのまま、ありのまま、存在そのものが愛おしい>

親からのそんな深い愛情を感じることができた子は、ありのままの自分を肯定することができるようになるのです。

そして、無条件の愛情を与えてくれる、絶対的な心の拠り所として「お母さんがいるから大丈夫」と、心の奥深く、潜在意識で感じることができれば、失敗しても大丈夫怖いことがあっても大丈夫という感覚が養われていきます。

心の拠り所を糧に、失敗したり、怖さを乗り越えながらいろいろな経験を重ねてのびのび、生き生き成長していくことができるのです。

成長するにつれ、母からの愛情を直接感じる必要はなくなります。

なぜなら、成長する中で心の奥底に揺るぎない安心感を蓄えることができたから…

そこから先もさまざまな経験を乗り越えることが自己肯定感を育むことに繋がって、「人生いろいろなことがあるけど、なんとかなる」と人生を切り開いていけるようになるのです。

反対に、無条件の愛情を感じられず、心の底に安心感を蓄えられなかった子は、様々な場面で自分で自分の行動にブレーキをかけてしまうことが多くなります

「失敗したらどうしよう…」

「間違えたらどうしよう…」

「嫌われたらどうしよう…」

どこからともなくこんな不安がわいてきてしまうのです。

なぜかというと

「私は、ありのままの私でここに存在していいんだ」

と、自分の存在をそのものを肯定できていないから…

アダルトチルドレンであるがゆえの生きづらさは、このように心の底に安心感を持つことができていないことが原因で、いつも不安や怖れを感じてしまうから感じる感覚なのです。

ここまでお伝えした内容を読んで、不安になってしまった方もいるかもしれません。

「子どもの時に手に入れられたはずの心の底の安心感を、今から手に入れようとしても遅いんじゃ…」

「じゃあ、私はこのまま変われないってこと?」

って…

大丈夫です。

安心してください。

特別な能力や技術は必要ありません。

年齢も関係ありません。

誰でも今から心の底の安心感を蓄えていくことは可能です。

これから安心感を蓄えていくために、まず、一番初めに大切なことは、不安や怖れを感じる自分に気づけるようになることです。

ここまでお話してきた通り、アダルトチルドレンの気質があると、自分自身の存在を肯定できていないので、自分のことを否定してしまいがちです。

なにかの出来事をきっかけに不安や怖れを感じたときも、そのネガティブな感情を感じる自分のことを責めてしまいがちになるのです。

<ネガティブな感情を感じる➡自分を責める>

子どもの頃から繰り返していて自動的に発動するようになっている、この流れ”ぐるぐる思考”を止めることが先決です。

例えば、なにかに失敗してしまったとき。

「失敗しちゃった!どうしよう…」

「あ~…あとで呼び出されたらどうしよう…」

「あの人に知られちゃったらイヤだな…」

「なんでこんな失敗するんだろう…」

「私ってほんとにダメだな…」

こんな風に不安が膨らんで、そこからさらに自分を責めてしまう”ぐるぐる思考”が始まるのを止めなくてはいけません。

そこで大切なのが、このネガティブな感情を感じる自分に気づくこと

気づけるようになるだけで<ネガティブな感情を感じる➡自分を責める>この流れを止めることができるからです。

最初はこの流れを止めるだけでも十分。

そこから先は、感じたネガティブな感情をそのままにせず、自分を責める材料にするのではなく、受け止めることで感情を癒してクリアにしていくステップに入ります。

さらに、感じてもらうこともなく、癒してもらうこともなくあなたの中に残ったままになっている、これまであなたが感じてきたネガティブな感情も、ちゃんと感じて、癒して、クリアにしていくことによって、過去からの影響でいまの行動に制限がかかるのを防ぐことに繋がります。

こうしたステップを重ねていくことで、今からでも十分あなたの心の底に安心感を蓄えていくことができます。

<今回のまとめ>

アダルトチルドレンゆえの生きづらさの理由”心の底の安心感不足”

心の底の安心感は、誰でも今から蓄えていける!

いかがでしたか?

こうしてみてみるとわかるとおり、今のあなたが生きづらさを感じているのは、あなたのせいではありません

あなたは「私は私でここにいていい」と思える安心感を持たないままで、不安を感じながら試行錯誤しながらいろいろなことを乗り越えて、ここまで頑張ってきたのです。

 

本当は、いますぐにでもそんなあなた自身を自分で認めてあげてほしいのです。

かといって、あなたに生きづらさを感じさせている犯人捜しをしても状況は変わりません。

だからこそ、なにかや誰かを責めるのに大切なエネルギーを使ってしまうのではなく、いま足りないものを得ていくために増やしていくためにこれから先の未来のために行動にエネルギーを注いでいきましょう。

不安や怖れ等のネガティブな感情に振り回されずに、

「私は、ありのままの私でここに存在していい」

と思える、なにがあっても、誰に何を言われても、自分らしくいることを選択できる、おだやかで軽やかに生きられるあなたに進化していきましょう。

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